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「おかあさんといっしょ」の月の歌『ゆめみるゆっくりさん』に思うこと

「おかあさんといっしょ」には『月の歌』がある

おかあさんといっしょを毎日のようにご覧になっている皆さんは当然のようにご存じだと思いますが、おかあさんといっしょには月替わりで、その『月の歌』があります。

月の歌は該当月に1か月毎日流され、その月が終わっても、他の歌と同様にその後流されることもあります。


曲調やテーマも様々で、5月はさだまさし氏が手掛けた、ちょっとふざけてるけどじんわり、みたいな曲でした。

毎日聞いていたのに、先々月の歌はなんだったか思い出せない。みたいなことが時々起こるのは我が家だけでしょうか。あれっ…3月は「ももいろほっぺ」だったけど、4月なんだったかな…。


今月の歌『ゆめみるゆっくりさん』が自分に突き刺さる

そして今月はおだやか、じんわり、やさしい曲調の『ゆめみるゆっくりさん』という曲でした。

その歌詞は


きらきらぼしからやってきた


ゆめみるゆっくりさん


きがえはまーだかな


ごはんももぐもぐゆっくりだけど


おやつははんぶんこ


わけあうのってやさしいね


ゆっくりでだいじょうぶ


という、子どもに「ゆっくりで大丈夫だよ」というメッセージをひたすらに送ってくる曲になっています。


この曲を初めて聞いた時、私はすごく母親として、日々の自分の行いを反省しました。


ずっとしゃべってないで早く食べなさい!!

ほら早く着ないと風邪ひくよ!!

早くトイレ行かないといつまでも出かけられないよ!!


そんな言葉を、いけないと思いつつも、日々の中で何度子どもにかけているか。

日々の自分に突き刺さってきました。


その子のペースに合わせてあげるのが一番。でも…

しかし一方で


『今月のおかあさんといっしょの月の歌『ゆめみるゆっくりさん』。

「ゆっくりでだいじょうぶ」っていうとても優しい歌で素敵。

ただ「私もこういう気持ちでいなくちゃ」っていう気持ちと

「でもごはんはおしゃべりばっかりしてないで早く食べて欲しいんだ…」

という気持ちで聞くたびに揺れています。』


という私のXでの投稿、これも本音です。


どうして「おしゃべりばかりしてないで早く食べて」と思うのか。

それはマナーの観点でもそうですし、やはり現実として、周りは進んでしまうから。


幼児を取り巻く環境であっても、例えば給食の時間は〇分間と決まっていて、その間に十分な栄養を取ることが本人にとって大切になります。朝だって、限られた時間で園に行く支度をしなくてはなりません。


それが本人に過度の負担なく、ある程度すばやくできることなら、すばやくできるようになったほうが、十分な栄養が採れるなど結果的に本人にとってプラスになるから

どうして親はがみがみと「早くしなさい」と言うのか。それは子どもに結果的にプラスになるためということが多いと思います。


その子に合ったペース

私は日々の発達相談などの中で、その子のペースに合わせた支援を提案しています。


早くしようと思ってできるわけじゃない子もいる。行動のすばやさもそうだし、できるようになるペースも。ふざけててゆっくりになるのと、一生懸命やってゆっくりなのは、全然違う。その子のペースに合わせてあげることが、本人や周りの幸せだったり、成長の一番の近道だったりもします。


どうすることがその子にとってプラスなのか

結論として、その子が早くできるように後押しするほうが良いのか、それともその子のペースを尊重したほうが良いのか。それはどちらのほうが、その子の成長に合っているか、プラスになるのかによるのかなと考えます。


もちろんゆっくりだからって、何もかもその子に合わせるわけではなく、少しずつ、その子のペースでできるようになるよう、支援していくことが大切です。

また、後押しする方向だからって「さっさとしなさい!!」と怒鳴ることは親として良い対応ではない。


ゆっくりでだいじょうぶ、と言うのも勇気がいるし早くさせるのも結構難しい

ゆっくり見守るのが良いとわかっていたとしても、周りのペースと違うペースでやっていくのは、親としては不安が出てくるものです。『周りと違う』というのはそれだけで、不安にさせられがちです。


一方で、やれば早くできるとわかっていても、早くさせるというのは結構至難の業だったりします。どう声掛けをするのか、どう家の仕組みを作っておくのか、どうご褒美をあげるのか…。典型的な声掛けから、その子にあったプランまで、様々です。


今のそのお子さんにはどんなかかわりが良いのか、お話を丁寧にうかがって、専門家の視点で親御さんと一緒に考える、それが親子かんがるー相談室です。子育て相談や、発達相談の経験、知識のある臨床心理士・公認心理師が一緒に考えます。


「今のその子に合ったかかわり」って、自分で考えるのは実はすごく難しいです。でも実はそのヒントは何より一番近くてその子を見ている親御さんが持っています。ですので、丁寧にお話をうかがうところから始めます。その上で、一緒に考えさせていただきます。ぜひお話を聴かせてください。



はじめての方のために、1週間のお試しプランのご用意もあります。


ゆっくりが許容される社会が良いことは間違いないよね

先ほど現実は給食の時間など、待ってくれないと書きましたが、それでもやっぱり必要な時にはゆっくりが許容される社会にはしておきたいな。と強く思います。


さいごに、びりだけどかけっこが楽しい気持ちとは

歌詞の2番に

というところがあります。走るのもゆっくりで良い、と。

さとうは幼少期から足が遅く、かけっこはずーーーっとビリです。

ビリだからなのか、疲れるからなのかわからないのですが、走るのが楽しいと思ったことは一度もありません。

そういう子もいるのかもなと思いつつ、ここだけはビリな人間として共感できませんでした笑


おかあさんといっしょ ゆめみるゆっくりさん
「おかあさんといっしょ」の月の歌 『ゆめみるゆっくりさん』に思うこと

 
 
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