育児中の"相談しづらさ"という課題に、臨床心理士として向き合って
- oyakokangaroo
- 6月24日
- 読了時間: 3分

「相談したい。でも…」その一歩が子育て中は特に重い
子育て中、「誰かに相談した方がいいのかもしれない」と思う瞬間、ありますよね。でも実際に行動に移すのは、決して簡単なことではありません。
時間のやりくり、心の余裕、子どもの様子、手続きの煩雑さ。どれか一つでもハードルになるし、「何を相談すればいいのか分からない」そんな風に感じる方も少なくないと思います。
今日は、なぜ私が親子かんがるー相談室を始めたのか、そして「相談のしづらさ」という課題に、どう向き合おうとしているのかを書きたいと思います。
知識があっても、育児はやっぱり大変でした
私は臨床心理士・公認心理師として、長年子どもや親御さんの相談を受けてきました。出産の時点では、他の方よりも「育児に詳しい」状態だったと思います。
でも、実際に我が子を育ててみて感じたのは——知識があっても、うまくいかない日があるということ。
寝不足で自分の時間が持てず、余裕をなくしてイライラしてしまう。「こうした方がいい」とわかっていても、その通りにできない。そんな自分に、落ち込む。先の見えない不安に、押しつぶされそうになる。
たくさんの親御さんの話を聞いてきた私自身が、「誰かに相談したい」と思う側になったのです。
カウンセリングを受けたかった、でも…
「今の私にはカウンセリングが必要だ」そう思って、検索もしてみました。対面は無理でも、オンラインでも良いから…。でも、現実は想像以上に難しかった。
子どもを預けられない
ビデオ通話中に起きたらどうする?
予約の時間に合わせて動くのが無理…
どの選択肢も、今の私にはハードルが高すぎると感じて、結局利用できませんでした。
メッセージ相談なら…と思ったけど
メッセージでの相談サービスも探してみました。でも、そこでもつまずきました。
会員登録が必要
アプリを新しく入れる必要がある
カウンセラーが多すぎて、誰を選べばいいかわからない
エネルギーが枯渇していた私には、それすら面倒で、重たかったのです。
SNSの情報が、不安や混乱を呼ぶこともある
疲れているときは、ついスマホを開いてSNSを眺めてしまいます。「〇歳で○○しないのって大丈夫?」という投稿に「うちの子もそうだったけど大丈夫でしたよ!」という優しい声。
でも、「大丈夫」という言葉だけで判断してしまうことには危うさもある。何が心配で、何が大丈夫なのかは、個々の発達や背景によって異なるからです。
また、「○○でIQが○○に!」といった誤った情報にもたびたび出会いました。子どもを思うからこそ、そんな情報にすがりたくなってしまう。でもそれが、かえって子どもや親御さんに負担をかけることもあると、私は思っています。
だから私は、相談室を作ることにしました
相談したい時に、すぐに・気軽に・信頼できる誰かに話せる場所がほしい。それが、親子かんがるー相談室を作るきっかけでした。
24時間、好きなタイミングで送れるLINEでのメッセージカウンセリング
24時間以内に返信が返ってくる(定休日除く)
会員登録やアプリのダウンロードも不要
本名でなくてもOK
臨床心理士・公認心理師として、正確で信頼できる知識と経験をもとに対応
ほんの少しでも、「ここなら、話してみてもいいかも」と思ってもらえる場所になれたら。そんな想いを込めて、相談室を始めました。
子育てに正解はありません。だからこそ、迷うことも多くなりま
す。そんな日々奮闘する親御さんと、どうしたら良いのか一緒に考えます。うまく話せなくても大丈夫。話す内容がまとまっていなくても大丈夫。あなたのペースで、あなたの言葉で、大丈夫です。
日々子育てに奮闘する親御さんを、応援しています。