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診断名じゃないHSP,HSC…そのとき臨床心理士ができること

今、日本中で多くの人が知っている、聞いたことがある概念、HSP、HSC。

実は10年以上前、大学院在学中にHSPに関心を持ち、自身の研究に一部取り入れました。

残念ながら良い結果は出ず、学会発表や外部の論文発表には至っていません。修士論文だったので論文執筆はしたと言えるかな。


(「修論でHSPって…」と心理専門職の皆さんは思うことが多々あるかと思います。大丈夫です、思っていらっしゃることは10年以上前に口頭試問で教授たちから言われてます。あとメインテーマではなく、ひとつの変数としてサブ的に扱ったものだったので、学位も出ています。)



学術的、医学的に認められたものではないことによる難しさ


HSP,HSC(Highly Sensitive Person/Children)いわゆる『繊細な人』『敏感な人』は、多くの人が「私にとても当てはまる」「私の苦しさと同じ」と思い、一気に広まりました。

それだけ多くの人が、悩んでいた内容だったのでしょう。


一方で「HSP,HSCは診断名ではない」ということも最近は強調されています。

診断は医師が、診断基準に基づいて行います。しかし診断名ではないため、誰も「あなたはHSPです」と決めることはできないのです。裏を返せば「自分はHSPだ」と思えば、何のお墨付きもありませんが、HSPを名乗ることができます。


科学的に妥当性のないチェックリストも多く見られます。

そのため『よくわからないチェックリストで多くの人がHSP,HSCを自称するようになった』とも捉えられてしまっている現状があります。


よくわからないビジネスをしばしば見かけることもあり、HSP,HSCそのものに怪しい印象を持つ人もいます。



診断名じゃないけど、それで苦しんでいる人がいる現実がある


私が研究で用いるくらい、大切にしていた概念、HSP。

それが広まると同時に、一気に批判も浴びるものになり、一時とても悲しい気持ちになりました。


最近では『HSPは発達障害だ』という暴論まで見かけることもあって、なんでそうなる…と思っています。

またその点については別記事で書ければと思っていますが、そういう決めつけによって、余計な苦しみを背負う人も出てきているのではないでしょうか。


確かに概念としての曖昧さや、様々な概念を包括してしまっているなど、問題点はあり診断名にはならない。

でも、自分の苦しさに名前がついて、救われた人もたくさんいたのではないか。

対処本なども出て、それを参考により良い人生が開けた人もいるのではないか。



しんどさや苦しさは、紛れもなく存在する事実


ご自身をHSP、お子さんをHSCだと思う背景には、必ずしんどさや苦しさがあると思います。

HSPが診断名であろうとなかろうと、そのしんどさや苦しさがあるという事実は、まぎれもない事実です。


そういったしんどさや苦しさを抱える人たちが、HSP,HSCの概念と出会ったことで、苦しさに名前がつき、輪郭ができ、対処を考えたり、相談したりやすくなる。そういったことが、あるのではないでしょうか。


ぜひ、そのお悩み私に聞かせてください。

HSP,HSCについて考えてきたからこそ、お役に立てることもあるかと思います。

どんなことに困っているのかを丁寧にお聞かせいただいて、どうしたら良いのか、一緒に考えたいです。


『親子かんがるー相談室』は親子に関する相談、子育て・発達相談を中心に行っています。

しかし経歴にもあるように、オンラインで大人方の様々なご相談も受けてきています。HSP,HSCに悩む親御さんはもちろん、HSPについて悩む大人の方も、ぜひご相談ください。


はじめての方には、1週間のお試しプランもご用意があります。



HSP,HSCについては色々な想いがあり、今回書こうと思うまで、なかなか書くことができずにいました。

きっかけは、XでHSP,HSCは発達障害だと断定するやや攻撃的な投稿や、HSCのお子さんを持つ親御さんの寄る辺のなさを感じる投稿を見たからでした。

これ以上苦しい想いをしないで欲しい、私に力になれることがあるのではないかと思い、思い切って書きました。

一人で抱えず、ぜひご相談ください。


HSP HSC カウンセリング LINE相談 オンライン相談 臨床心理士
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